2016.09.22 (木)
雨中行軍 ~那須岳~
最近、台風が立て続けにやってきたりして、週末の天気はイマイチばっかり

もうこうなったら、何が何でも登ってやる!と決意しました
そんな8月の最後の日曜日に、那須岳に行ってきました

視界真っ白(^^;
前日の土曜日、用事で那須に行くことになっていたので、レンタカーと宿泊の手配をしておきました

石川荘という宿に宿泊
お風呂が温泉で気持ちよかったです!
前日はいい天気でしたが、今日は雨予報…午前中の短期決戦で行きます!


朝4時47分、峠の茶屋前の駐車場から
天気をよろしく、三日月!


朝日岳にガス

駐車場もまばら


5時18分、登山口入り口
本日のコースは、峠の茶屋~峰の茶屋跡~朝日岳~熊見曽根東端~隠居倉~三斗小屋温泉~沼原分岐~姥ヶ平下~牛ヶ首~峰の茶屋跡~峠の茶屋、の予定です


狛犬様方、本日もよろしくお願いします

リンドウ

トリカブト
秋になると、青系の花が増えるな~

その青空、そのまま広がって(^^;

歩き始めて20分ほどで、森林限界

ガスが切れてきたかな?

朝露

リンドウ

シラネニンジン

高級レース編み

オンタデ

6時2分、峰の茶屋跡
ダメだ~、ガスガスだ~(^^;


前を向いても、横を向いても、ガス♪
ではまず、朝日岳に向かいます

シラタマノキ

ミヤマアキノキリンソウ

リンドウの蕾は固い

?

朝日の肩
ガッスガスなので朝日岳は登らず、このまま熊見曽根東端に向かいます

ヤハズヒゴタイ

6時59分、熊見曽根東端
真っ白で朝、とくれば怖いのが熊…ここから熊鈴をつけます

エゾシオガマも終わりかけ

オトギリソウ


ウメバチソウ

トリカブトとアキノキリンソウ


エゾシオガマ

フジアザミ、多分


7時49分、隠居倉
ちなみにここまで、だ~れにも会っていません(^^;
そしてこの辺りからついに霧雨になって、前髪からは滴が垂れるようになりました
う~ん、どうしよう(^^;
ガスガスだけど主稜線上なら人はいる筈なので、安全を考えるならもと来た道に戻る方がいいのでしょうけど、風が出始めました
風が吹いている中、濡れた岩の稜線を歩くのは…嫌だな

それならもう隠居倉まで来ているのでこのまま三斗小屋温泉に下り、そこから沼原分岐で茶臼岳に向かわず、峰の茶屋跡までダイレクトに戻る方がいいかな~、風も後ろからになるし
うん、そうしよう、それでは三斗小屋温泉に向けて出発です!

隠居倉からは樹林帯に突入
足元に注意しながら下りていくと…

木々が切れました
道はしっかり整備されています

この辺りで、前の晩に三斗小屋温泉に泊まった人達とすれ違います

最初はガスかと思ったのですが…

温泉の噴出口でした!


しゅごごごごーっと大きな音を立てて、お湯がぼこぼこ沸いてます!
う~ん、凄い!

あ~、秋だな~

濡れている木道は、滑りやすいから注意っと…

木道の横に水が流れているので触ってみたら…冷たくない(笑)

三斗小屋温泉神社の本殿がこの中にあるので、お参りしていきます
お社の彫刻は、日光東照宮にと携わった彫刻師の手によるものだそうです
周りの建物が味気ないけど、大切に守るためには仕方ないですね(^^;

石段を下りて

森を抜けていくと…

8時38分、三斗小屋温泉に到着

こちらの建物は、煙草屋旅館さんです


雨でけぶった中、ぽっかりと昔風の建物が現れる…別世界のような静けさです

三斗小屋温泉の歴史を考えると、今まで一体どれくらいの人々がこの分岐に立ち、それぞれの道を選んでいったのでしょうか…
しばし想いを馳せます
ところで、三斗小屋温泉では日帰り入浴ができません
とりあえず手拭いが欲しかったので、煙草屋旅館さん、大黒屋さんと回り、さらに大黒屋さんでトイレ(100円)を借りました
ここまでずっと雨の中を行動していたのでさすがにお腹が空いていて、大黒屋さんの土間のところでちょっとお握りを食べさせてほしいとお願いしたところ快く承諾してくださり、さらに熱いお茶までいただいてしまいました!

う~ん、生き返る~!(笑)
黒光りする柱など見ていますと、時間の流れを感じます
大黒屋さんは露天風呂がないそうですが、こちらのお宿も素敵ですね

ちなみにトイレはメッチャ綺麗でした!
9時15分頃大黒屋を出て、峰の茶屋跡に向けて出発します

真っ白いキノコ

歩きやすい道が続いています
この道は、江戸時代の頃から関東から会津に抜ける道として使われていたり、山岳信仰の行者が行きかっていたそうです
あまりの静けさに、靄の向こうから背負子を背負った商人や、脚絆をつけた行者が現れても不思議じゃない気がしてきます…実際に現れたら…まずガン見しちゃうだろうな~(^^;
そして自分がタイムスリップしたのか相手がタイムスリップしたのか、考えちゃって…相手の反応次第では大黒屋に戻って、現代かどうか確かめちゃいそう(^^;
この辺りで一人すれ違います
ちゃんと現代の登山者でした(笑)

蜘蛛の巣の集合住宅(笑)

9時33分、沼原分岐
沼原湿原も今度行ってみたいですね~

9時41分、延命水
…昔母が癌になった時、この水を汲んで飲ませたら助かるのではないかと思って、真剣に汲みに来ようかと思ったことがあります
もちろん今では延命水と言う呼び名は、山中で確保できる貴重な水場であることからついたであろう事も十分、わかってます
ただ当時は、「延命水」という名前と、山道を4時間も5時間もかけて歩くだけのご利益があるんだろうなと…藁にも縋る想いっていうのでしょうね、結局汲みに来られなかったけど(^^;
そして、山のことなど何も知らない小娘が何の装備も無しにやってきたら、「大莫迦者!」と怒られたでしょうね…

何しろ、ロープウェイで茶臼岳まで楽ちんで登っちゃうのだから、あとは何とかなるでしょ、なんて思っていましたから(苦笑)
確かに晴れていれば観光客でも何とかなるでしょうが、峰の茶屋辺りは強風で有名ですし、地図もない知識もない、何より装備がない(笑)
今思うと冷や汗ものですが、当時は真剣に考えていたからなぁ(^^;
そんな思い入れのある延命水を、今飲みます
ごめん旦那、私一人で延命しちゃった!(笑)

こういった表示を見ると、茶臼岳が火山であることを再度認識します
気を引き締めていきましょう!

瘤? 洞? いずれにしても、大きい(^^;


橋を渡ります


晴れていればもっと綺麗なのでしょうけど、雨だと増水がひたすら心配(^^;

10時9分、那須岳避難小屋
ここから峰の茶屋跡までは、もうちょっと!


先が明るくなってきました
もうじき森林限界かな

ザレた道に出ました

せっかく目の前のダケカンバ林の説明があっても、真っ白な視界じゃ広大かどうかが分からない(笑)
そして、説明文の所々が虫食いで、読めない部分が気になってしょうがない(^^;


辛うじて、茶臼岳の稜線が見えます


10時30分、峰の茶屋跡到着~
そして

10時58分登山道入り口、ただいま、狛犬様方
途中雨が結構降ってきて、カメラも出せずひたすら下山しました(^^;

こんな天気でも、駐車場にはそれなりに車が停まっています
車に戻って、靴紐を緩めたりレインウェアを脱いだりしている私に、観光客なおじさんが声をかけてきました
ここから登って茶臼岳に行けるか?と言うのですが…止めた方がいいんじゃない?(^^;
行けることは行けるけど雨が降っていて足場が悪いことと、ガスが出ていて視界が悪いこと、風がそれなりに吹いていることを話し、それでもどうしても茶臼岳に行きたいならロープウェイを使うよう、アドバイスしました
こんな天気なのによく来るな~と思いながら(お前もな!)、駐車場を後にして山を下りていくと

恋人の聖地の駐車場辺りは雲がなく、景色もよさそう
ちょっと車を停めて、見てみます

あぁ、雲の下はある程度天気がいいんですね
上を見上げると

境界線、くっきり(^^;
この恋人の聖地で、シャッターをお願いされて写真を撮ってあげたカップルが、この上に行こうかどうか話しています
…上は真っ白で、な~んにも見えないよ~


さて、山から下りてくればやはり温泉ですよね!
今回は、鹿の湯の近くの温泉に入りました
とてもいいお湯だったのですが、たくさん人が来ると混んで「私が」嫌なので、知りたい方は個別にお教えします(笑)


この後は14時前にはレンタカーを返して、電車でぐっすり眠りながら都内に戻ってきました
とりあえずは、満足(^^
でも次は晴れた日がいいな

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悠さんこんばんは。
天は我を見放したか・・・と言うようなお天気でしたね~
こんな天気によく行くなぁ~(笑)
紅葉時期になると駐車場も車道も登山道も大渋滞になるので
殆ど人に会わずに静かな山歩きができたのは
ある意味 貴重な体験だったかもしれませんね。
三斗小屋温泉は一度でいいから泊まってお湯に浸かってみたいなぁ
と思いたってから10年になります(笑)
雨に降られた後の温泉はとてもありがたいですよね。
鹿の湯の近くの温泉ですか?
敢えて場所はお尋ねしません。悠さんのわがままを聞いてあげましょう~(笑)
鹿の湯の48℃のお湯に挑戦した事あります。
腰まで浸かってすぐに飛び出しました。
ダチョウ倶楽部の上島竜兵サンになった気分でしたよ。(笑)
天は我を見放したか・・・と言うようなお天気でしたね~
こんな天気によく行くなぁ~(笑)
紅葉時期になると駐車場も車道も登山道も大渋滞になるので
殆ど人に会わずに静かな山歩きができたのは
ある意味 貴重な体験だったかもしれませんね。
三斗小屋温泉は一度でいいから泊まってお湯に浸かってみたいなぁ
と思いたってから10年になります(笑)
雨に降られた後の温泉はとてもありがたいですよね。
鹿の湯の近くの温泉ですか?
敢えて場所はお尋ねしません。悠さんのわがままを聞いてあげましょう~(笑)
鹿の湯の48℃のお湯に挑戦した事あります。
腰まで浸かってすぐに飛び出しました。
ダチョウ倶楽部の上島竜兵サンになった気分でしたよ。(笑)
Re:
おはようございます、中ノ俣さん!
この日この山に行くことは2週間くらい前から決まっていたのですが、ものの見事にガス&雨(笑)
私もよほどキャンセルしようかと思ったのですが、ちょっとキャンセルできない事情があり…というか、キャンセルしたことによって起きる出来事を避けたい一心で、キャンセルしませんでした(^^;
何のことだかさっぱりわからないと思いますが、図式にするとこんな感じ

≪私の心情的ストレス≫
キャンセルすると起きる出来事>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>雨中行軍
雨の中一人歩く方が、よほど気楽です(^^;
三斗小屋温泉は、私も泊まってみたい温泉の一つです(^^
今回訪れてみて、より一層泊まってみたくなりました!
時間が停まったような静けさの中、ざぶざぶと心の洗濯をしたいです(^^
鹿の湯の近くの温泉、よろしければこそっと内緒でお教えしますよ!
ブログにはアップしないだけです(笑)
No title
ふたたびこんばんは。
昨年に続いての那須岳ですが、どうも相性が悪いみたいですね。前回も確か予定通りには動けなかったんですよね?次回は来年以降になると思いますが、次回こそ3度目の正直でくっきり晴れ渡った山頂を踏むことができればいいですね。
私も、どうにも相性の悪い山があります。身近なところでは奥多摩の大岳山。これまで山頂には4回行っていますが、晴れ予報の日を選んで行動していて、歩き始めは快晴であっても山頂が晴れたことが一度しかありません。しかも、雲が多くて富士山は見えませんでしたし。全体的に奥多摩三山は相性が悪いかもしれません。御前山なんか、4月に雪に降られましたしね。
温泉の噴出口とか、火山の注意書きとか見ると、ここが火山であることを実感させられますね。噴火じゃなくても、ここらあたりには殺生石に見られるような硫化水素とかの噴出の危険ががあったりしますから、お互い充分に気をつけましょう。
昨年に続いての那須岳ですが、どうも相性が悪いみたいですね。前回も確か予定通りには動けなかったんですよね?次回は来年以降になると思いますが、次回こそ3度目の正直でくっきり晴れ渡った山頂を踏むことができればいいですね。
私も、どうにも相性の悪い山があります。身近なところでは奥多摩の大岳山。これまで山頂には4回行っていますが、晴れ予報の日を選んで行動していて、歩き始めは快晴であっても山頂が晴れたことが一度しかありません。しかも、雲が多くて富士山は見えませんでしたし。全体的に奥多摩三山は相性が悪いかもしれません。御前山なんか、4月に雪に降られましたしね。
温泉の噴出口とか、火山の注意書きとか見ると、ここが火山であることを実感させられますね。噴火じゃなくても、ここらあたりには殺生石に見られるような硫化水素とかの噴出の危険ががあったりしますから、お互い充分に気をつけましょう。
Re: No title
ふたたびおはようございます、徒骨亭さん!
どうも那須岳とは相性が微妙で…(^^;
何だろうなぁ、なんでだろう?
三本槍岳とはいいのかしら?う~ん…

大岳山は、私一度も富士山を見たことがないです(笑)
いつも曇り、何回か行っているけどやっぱり曇り

下界で晴れていても、曇り。
諦めて、最近では行っていません(^^;
微妙な相性の那須岳ですが、温泉とはバッチリです!
あそこの温泉は、本当にいいです(^^
もし行かれるのでしたら、こっそりお教えいたしますよ(笑)