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憧れの地、飯豊山へ ~2日目~



夜中、トイレに起きて空を見上げたら、満天の星空
天の川が見えました
見上げていると、強い光で流れ星が…
明日はいい天気みたいです!

2022.07.飯豊山
4時44分、日の出





2022.07.飯豊山
山が目覚めていきます

2022.07.飯豊山
5時前、朝御飯です
歩荷でしか荷揚げできない小屋で、朝から卵かけご飯って…感謝しかありませんね!

2022.07.飯豊山
5時40分、切合小屋を出発します
あの一番尖がっている大日岳まで行って、ピストンでこの小屋まで戻ってきます
コースタイムは約10時間

当初の予定では、荷物を持って上がって本山小屋まで行き、そこで荷物を下ろしてから大日岳ピストンの予定でしたが、前日小屋番さん達が「うちに荷物置いてピストンすればいいじゃない、荷物が軽くなれば楽ちんでしょ~」と…
更に悪魔の囁きが…
「うちに戻ってくれば、冷えたビールが待ってるよ~、冷えたビールが待ってるよ~、待ってるよ~…
「…はいっ! 明日も連泊でお願いします!!( ー`дー´)キリッ
誘惑に負けた女…(^^;

登り始めるとすぐに、お花が!
2022.07.飯豊山
コイワカガミ

2022.07.飯豊山
ノウゴウイチゴ

2022.07.飯豊山
アオノツガザクラ

2022.07.飯豊山

2022.07.飯豊山
ハクサンコザクラです~

2022.07.飯豊山
朝早いので、雪もしっかり締まっていました
チェーンスパイク無しでOK

2022.07.飯豊山
うおぉ~、夏山だ~!(^^

2022.07.飯豊山
たまりませんね~♪

2022.07.飯豊山
コバイケイソウ

2022.07.飯豊山
ここのチングルマは穂になっていました

2022.07.飯豊山
ハクサンチドリと蜂さん
これは日本ミツバチかな?
毛がもこもこして、とても可愛らしい蜂さんです(^^

2022.07.飯豊山
ヨツバシオガマ

6時19分、草履塚到着~
ここからは
2022.07.飯豊山
正面のピークの向こうに、本山小屋がある
ここから一旦下って、登り返しだ…そして左隣のピークが飯豊本山
そこから左へ歩いて行って…

2022.07.飯豊山
写真左寄りの中央に見える大日岳まで行って、戻ってくる…こうやって見ると、やっぱり結構あるな(^^;

2022.07.飯豊山
大日岳から破線ルートのオンベ松尾根が見えます

もうね、オンベ松尾根は単純に標高差1700mという、通常ならまずやりたくないルートですよ、暑いし
(^^;
比較対象として挙げるなら、甲斐駒ヶ岳で黒戸尾根を七丈小屋までとか、北岳を広河原から登ってとかで、標高差1600m位
でもあちらはアルプスなので、スタート位置がそもそも高いんですよね
オンベ松尾根ルート、おそらくスタートの標高は400mほどで、そこから2128mまで登るんです…真夏の高尾山よりも低い位置から!
昨日の標高差1200mでヘロヘロな私には、無理~(笑)

日陰に入って
2022.07.飯豊山
ソバナ

2022.07.飯豊山
ヒナウスユキソウで~す!
相変わらずフェルトみたいなもこもこのお花、可愛い(^^

2022.07.飯豊山
鞍部手前
ここから下りて、この先の岩場を越えて、一度また下りて、そして登る…先はまだまだ長いぞっと

2022.07.飯豊山
ハクサンオミナエシとソバナの大ブーケ

鞍部には
2022.07.飯豊山

2022.07.飯豊山
姥権現
昔は女人禁制の山だったのですが、ここまで登って来て石にされてしまった女性


<いいでの伝説>

今は、もうずっと昔のお話です。
小松のある女の人が、女人禁制の霊山とされていた<飯豊山>にどうしても一度は登ってみたいと思いたったのだそうです。
男が二十一日間の精進潔斎をして絶頂に入るなら、女の自分はその倍の日数をかけて精進したらよかろうと、四十二日間の苦行を済ませて登りました。
ところが、途中まで来て、心身ともに疲れたと言って一休みしたら、不思議なことにそのまま石と化してしまったということです。
それは後の世に、<姥権現>として祀られるようになりましたが、生まれ在所の小松の人がそこを通りかかると、なつかしく思うあまり、涙雨を降らせるといいます。

   引用 国土交通省 北陸地方整備局 飯豊山系砂防事務所より



女人禁制が解除された、現代で良かった~(^^;

2022.07.飯豊山
御秘所(おひそ)といいます

2022.07.飯豊山
ここは左側に向かって、登っていきます

2022.07.飯豊山
見えにくいのですが、左側にちゃんと足掛かりの場所もありますので、3点支持さえしっかりやれば、何の問題もなく通れます
でも…こっち側から見る右手の崖が、怖かったわ~(^^;

御秘所の岩場を通り過ぎると
2022.07.飯豊山
オヤマノエンドウ

2022.07.飯豊山
アキノキリンソウ

2022.07.飯豊山
イワギキョウ

御前坂を登り
2022.07.飯豊山
やっと上の稜線に着いた~(^^;
ここは本山小屋のテント場

2022.07.飯豊山
7時39分、本山小屋到着~
小屋の方に、今日はこちらではなく下の小屋に泊まることを伝え、泊まりをキャンセルする

ちゃんと知らせないと心配かけますから、これは絶対に大事!
山小屋で連絡なしでキャンセルすると、遭難したかと心配かけちゃうんです
体調・気候等々で予定変更は山ではよくある事ですが、連絡無しの変更は迷惑以外何物でもないので、なんとしてでも連絡しましょう!

実際冷えたビールに釣られはしましたが、今回の荷物を背負ってここまで上がるのは、正直キツイなと思っていました
予想以上に、暑すぎでした…(--;

2022.07.飯豊山
さぁ、ここからは20分ほどで飯豊本山です!

2022.07.飯豊山
右手に飯豊本山、左側奥に最高峰の大日岳
むむ、大日岳に雲がかかり始めてる

2022.07.飯豊山
イワシモツケ?

2022.07.飯豊山
あぁもう、ビクトリーロードって言ってもいいですか?(笑)

その時、足元に…
2022.07.飯豊山
きゃぁ~、イイデリンドウだ~!!

2022.07.飯豊山
こっちにも~!
可愛い~、可愛いよ~!!
今回暑いさなか登ってきたのは、ひとえにこの花に会いたかったからなんです!
イイデリンドウは、この先の稜線でも咲いていました(^^

そして7時59分、飯豊本山到着~
2022.07.飯豊山
今回行くのを止めた、北飯豊への稜線…素晴らしい!

2022.07.飯豊山
この後行く予定の大日岳…あらら、山頂ガスってる(^^;

2022.07.飯豊山
しばらく山頂を堪能した後、とりあえず進みます
御西岳までの稜線が花畑と聞いていたので、せめて御西岳までは行こうかな、と

2022.07.飯豊山
あぁ、本当は行きたかった縦走路…でも仕方ない、道の状況が分からなかったんだもの
梅花皮小屋も、私の予定していた日は管理人がいないから、一人で行くのは怖いし…
単独だとこういう時全ての決断が自分ですから、何の情報もない状況で「多分大丈夫だろう」とか「おそらく大丈夫じゃないかな」という判断は、どうしてもできません
今回は呼ばれていなかった…また季節を変えて来なさいという、飯豊山からの返事なんでしょう
だいたい、一回来ただけで私(飯豊山)に満足するの?と、言われているみたい(笑)

2022.07.飯豊山
飯豊本山を振り返る
はは、後でこれ登り返しか(^^;

2022.07.飯豊山
何べん見ても、堂々たる山塊です

2022.07.飯豊山
ヨツバシオガマ

2022.07.飯豊山

2022.07.飯豊山

2022.07.飯豊山
ニッコウキスゲロード

2022.07.飯豊山
ハクサンフウロ

2022.07.飯豊山
これはミヤマリンドウ

2022.07.飯豊山
ヒオドシチョウ
縁の青のラインが鮮やか!

2022.07.飯豊山
たおやかな稜線の道を進む

2022.07.飯豊山
ハクサンフウロの大株

2022.07.飯豊山
ヨツバシオガマ、の白かな?

2022.07.飯豊山
タカネマツムシソウ(^^

2022.07.飯豊山
こちらもミヤマリンドウ
ここら辺はミヤマリンドウなんだね

2022.07.飯豊山
大体の人が飯豊本山までしか行かなくて、こちらの稜線にはほとんど人がいません
風が通り、花が揺れ、大きなツバメがすごいスピードで飛んでいくのを、一人で堪能…なんて贅沢

2022.07.飯豊山

2022.07.飯豊山
ここはチングルマロード!

2022.07.飯豊山
ツバメが飛んでいる…すごいスピードで!(写真左側辺りの雲をバックにした黒い点)
身体を切り返す瞬間、「シュタッ」と風を切る音すら聞こえる…どれほどの静寂さの中にいるのか
いや、風の音や虫の声はするんです
…自然の音しかないんです、こんなの初めてかもしれない…!

2022.07.飯豊山
ツバメに導かれるように、ガスの中から御西小屋が出てきました

2022.07.飯豊山
9時25分、御西小屋到着~
さぁどうしよう、大日岳まで行くか、ここから引き返すか…
コースタイムでは往復4時間弱
でも小屋番さんが言うには、3時間あれば余裕だって

2022.07.飯豊山
依然真っ白な雲が、頑張っている
でも…風が吹いて、雲が動いてる?
呼ばれている気がする…行こう!

9時45分、大日岳に向けて出発
2022.07.飯豊山

2022.07.飯豊山
早速花がお出迎え(^^
ハクサンイチゲだ~!

2022.07.飯豊山
トモエシオガマ

2022.07.飯豊山
オヤマリンドウ
お日様がよく当たっているから、先っぽが開いています(^^

2022.07.飯豊山
やっぱりガスが動いてる…待ってて、頑張るから!

2022.07.飯豊山
ガス越しだけど、景色も見えてる!

2022.07.飯豊山
オンベ松尾根がくっきり
そして最後の最後の斜面が、きっつ~

2022.07.飯豊山
10時58分、山頂到着~
ゼイゼイ、私にしては、かなり、飛ばした…(^^;

山頂で腹ごなしをしてたら、なんとオンベ松尾根を登ってきた方達がやってきました!
案の定、滅茶苦茶キツかったと言っていましたが、「後は下山するだけだしな~、俺達地元だから、暗くなるまでに下に着けばいいんだ~」と仰る、タフなお二人でした(笑)

10分ほど休憩もして、私も出発します
2022.07.飯豊山
下り始めたらすぐに、登ってきた稜線が!
これは嬉しい(^^

実は休憩した時に気が付いたのですが、私、今日の小屋を切合小屋にしているから、本山小屋から+1時間半見なくちゃいけなかったんだよね(^^;
私の持っている行程表は本山小屋泊の時の物だから、その分時間を早めなくちゃいけなかったのに、つい時間を勘違いしていました…このままだと、16時半頃に小屋に到着することになっちゃう
やっべー!!(;゜0゜)
小屋には遅くとも14時~15時到着というルールが、守れない!?
仕方ない…大日岳の山頂からストック(1本だけ)を使って、スピードアップすることにしました!

2022.07.飯豊山
写真中央にポツンと見えるのが、御西小屋
でもあそこがゴールではないので、気は緩めない

2022.07.飯豊山
ミヤマタネツケバナ

12時10分に御西小屋に到着
トイレに行ってエネルギー補給したら、今度は飯豊本山に向けて12時20分出発です!
2022.07.飯豊山
実はこの稜線の向こうの山並み、右側の山の向こう側の白く見える鞍部、あそこが切合小屋のあるところ
…遠いわっ!(^^;

2022.07.飯豊山
アサギマダラだ(^^
今年初だね!

2022.07.飯豊山
イイデリンドウ
本当に可愛い(^^

2022.07.飯豊山
飯豊本山の手前まで戻ってきました
さぁ「ふぁいとー、いっぱーつ!」

2022.07.飯豊山
13時32分、飯豊本山到着~
はぁ、なんとか15時半くらいには戻れそう(^^;

2022.07.飯豊山
これは知り合った登山者に教えていただいたのですが、イイデリンドウは通常花弁が5枚なんです
でもたまに6枚のがあるんだよって
本当だ!

そして今朝偶然にも、自分でも撮っていました
2022.07.飯豊山
ほらね!

この後本山小屋に行き、手拭いと山バッジを買って、トイレに行ってから出発しようとしたら
2022.07.飯豊山
大きなテントウムシが(笑)
このテントウムシ、私の小指の爪ほどのサイズで、びっくり!
小屋の管理人の金子さんに、飯豊のテントウムシは大きいですねと言ったら、「俺はこのサイズしか見た事ね~よ」だって(笑)

2022.07.飯豊山
テント場を過ぎて、御前坂に差し掛かる
ガスが稜線で留まってる…

2022.07.飯豊山

2022.07.飯豊山
タカネツメクサ

2022.07.飯豊山
14時過ぎちゃったけど、天候は崩れなさそうだからよかった(^^;
この稜線もあと少しか…

2022.07.飯豊山
御秘所の手前
岩場だからね、注意して進もう!

2022.07.飯豊山
何度も何度も、振り返る
本当に、この景色が素晴らしくて…

2022.07.飯豊山
草履塚から最後に振り替える
飯豊本山の稜線は、ここを越えると見えなくなっちゃうから

この後は、15時半前に切合小屋に到着しました
行動時間休憩込みで約10時間弱、やり遂げました!

小屋番さん達に戻ってきたと報告し、前日と同じ場所で荷物を片付け、更衣室でお着替えして、前日と同じく手拭い類や帽子を洗って(ついでに頭に水をかけて(笑))身支度を整えたら…晩御飯の支度!
2日目は本山小屋の予定だったので、食料持参です

2022.07.飯豊山
アルファ米を戻して、フリーズドライのカレー2パック、駄菓子のビッグカツ
そして冷えたビール!!
最高~!

3日目に続く

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悠

Author:悠
基本は山に行った時の事を、それ以外は日々の呟きのようなものを、伝えていきます。

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